ＡＳＥＡＮ特使がミャンマー初訪問＝国軍トップと会談、打開へ仲介

　【バンコク時事】東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）のミャンマー担当特使を務める議長国カンボジアのプラク・ソコン副首相兼外相が２１日、ミャンマーを訪問し、昨年２月のクーデターで権力を握った国軍のミンアウンフライン総司令官と会談した。国軍がＡＳＥＡＮ特使を受け入れるのはクーデター後初めて。 　ＡＳＥＡＮは昨年４月の首脳会議で、ミャンマーへの特使派遣など５項目で合意した。しかし、国軍が特使と民主派幹部らの面会を認めなかったため、早期派遣を断念。合意から１１カ月を経てようやく実現した。 　国軍によると、会談では５項目の履行やミャンマーへの人道援助などをめぐり協議した。特使が２３日までの滞在中、国軍と対立する民主派とも接触し、事態の打開に向け、対話を仲介できるかが焦点となる。　【時事通信社】 〔写真説明〕２１日、ミャンマーの首都ネピドーで、カンボジアのプラク・ソコン外相（左）との会談に臨むミンアウンフライン国軍総司令官（ミャンマー情報省提供・時事）