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ギリシャ系少数民族も直撃=マリウポリに「戦争の野蛮」―ウクライナ


 ロシア軍が包囲するウクライナ南東部マリウポリ一帯では、ギリシャ系少数民族も攻撃に巻き込まれた。ギリシャのミツォタキス首相は、マリウポリについて「われわれの心の都市であり、戦争の野蛮さの象徴」だと強調。民間施設への空爆に加え、水や食料の不足で人道危機に見舞われている多数の「同胞」との連帯を示している。  ギリシャ系少数民族はチュルク諸語の一つを話すキリスト教徒で、マリウポリを中心に、ウクライナ全土に約10万人が居住。18世紀にロシア皇帝エカテリーナ2世によって、クリミア半島から移住させられたと言われる。アゾフ海や黒海の沿岸には、ギリシャ語で都市を意味する「ポリス」に由来する「ポリ」を語尾に付けた地名が多く残る。  ミツォタキス氏は侵攻開始2日後の2月26日、「空爆で罪なき同胞10人が死亡した」と発表し、ロシアを強く批判した。ギリシャ政府は侵攻後も在マリウポリ総領事館を維持したが、ロシアが事実上支配するクリミア半島とウクライナ東部から挟み撃ちされる格好で戦火が波及。総領事館は2月末、難を逃れるため、東部での停戦監視の終了を余儀なくされた欧州安保協力機構(OSCE)の旧マリウポリ事務所に移転した。  AFP通信によると、ミツォタキス氏は今月14日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、総領事やギリシャ系住民らに対する人道回廊や支援物資の提供などをめぐり協議。ギリシャ系コミュニティー幹部も、公開書簡で「ロシアによるジェノサイド(集団虐殺)」が続いていると訴えた。その後、総領事は隣国モルドバへ脱出して20日に帰国。ロイター通信によれば「マリウポリは戦争で壊滅した都市として(歴史に)記されるだろう」と語った。  マリウポリでは9日、産科病院が攻撃を受け、女児らが死亡したと伝えられる。ミツォタキス氏は18日、病院再建を支援する用意があると表明。ロシアへの国際的な非難が高まる中、16日には劇場、19日には学校と、住民の避難先となった施設が次々と破壊され、被害は拡大の一途をたどっている。 【時事通信社】 〔写真説明〕ウクライナ南東部マリウポリで、損壊した病院から救出される人々(警察当局提供の映像より)=9日(AFP時事) 〔写真説明〕ギリシャのミツォタキス首相=2月23日、ブカレスト(EPA時事)
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