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母に重ね着、避難準備20分=3.11経験「次こそ万全備え」―福島沖地震


 11年前の東日本大震災の記憶と教訓を新たにした直後に起きた16日深夜の地震。沿岸域で津波による被害はなかったが、住民の中には地震発生間もなく迅速に避難した人も多かった。  宮城県石巻市では、16日午後11時36分ごろに震度6弱の揺れを観測。津波注意報も発令され、翌17日午前2時14分に30センチの最大波が到達した。  会社員の沓沢良和さん(52)にとって、11年前の震災は重い教訓となった。当時から母よし子さん(85)と2人暮らし。津波が押し寄せるとは思いもしなかった。避難行動を取らなかった結果、自宅で津波にのまれた。1階は水没し、命からがら2階に上がり、食べ物を切り詰めながら3日間耐えしのぎ、救助された。  それ以来、早期避難の重要性を痛感したという沓沢さん。地震が起きた場合の避難先は、海抜40メートルの市総合体育館と決めていた。  今回の地震は寝静まった時間帯に起きた。寒さは和らぐ時期だが、よし子さんに重ね着させ、防寒対策に念を入れた。地震発生から自宅を出るまでに要した時間は約20分。体育館までの道のりも事前の計画通りオートバイを使った。  「車は渋滞するので、バイクを使った」と沓沢さん。体育館には約5分で到着したが、自宅から持ち出す貴重品の整理に思ったより時間がかかった。  政府の中央防災会議は、日本海溝でマグニチュード9クラスの地震が冬の深夜に起きた場合、死者は最悪約19万9000人に上るが、早期避難率が高ければ約4万7000人に減らせると推計している。沓沢さんは「事前に持ち物も決め、次は準備を万全にしたい」と話した。(了)【時事通信社】
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