死亡の容疑者を不起訴＝２６人犠牲の放火殺人事件―大阪地検

　大阪市北区のクリニックで２６人が犠牲になった放火殺人事件で、大阪地検は１７日、容疑者死亡のまま殺人容疑などで書類送検された無職谷本盛雄容疑者（６１）を不起訴処分とした。　 　事件は昨年１２月１７日午前１０時１５分ごろ発生。谷本容疑者はビル４階のクリニックにガソリンをまいて火を付け、院長や患者ら２６人を殺害するなどしたほか、その直前に大阪市西淀川区にある自宅に放火したとして、１６日に書類送検された。 　谷本容疑者は心肺停止状態で病院に搬送されたが、昨年１２月３０日に死亡。府警は一度も聴取できなかったが、スマートフォンの捜査などから、谷本容疑者が孤独や生活苦から自暴自棄になり、自殺願望を抱いた末に大量殺人を引き起こしたと推定した。（了）【時事通信社】