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ロシア国債、迫るデフォルト=利払い期日到来


 【ロンドン時事】ロシア国債がデフォルト(債務不履行)となる可能性が高まっている。16日にはドル建て国債の利払い期日を迎えたが、ロシア政府は欧米の制裁で外貨準備を凍結されており、支払いは困難との見方が金融市場では有力だ。もしデフォルトに陥れば、ロシア通貨危機の1998年以来となる。  当時デフォルトとなったのは自国通貨ルーブル建ての国債のみで、外貨建て国債の利払いには応じていた。外貨建てのデフォルトは帝政ロシアが崩壊した1917年のロシア革命直後以来、1世紀ぶりとなる。  利払い期日を迎えたのは1億1700万ドル(約140億円)。16日に利払いをできなくても、30日間の猶予期間が設けられているため、すぐにデフォルトと認定されることはない見通しだ。ロシアのシルアノフ財務相は、外貨の凍結が解除されない限りはルーブルで支払うと表明している。  ロシア政府が発行する外貨建て国債の中にはルーブルでの支払いを認めているものもあるが、今回の支払いには適用されない。格付け大手フィッチ・レーティングスは15日、もしロシアがルーブルで支払った場合、猶予期間後にデフォルトと認定すると表明。他の格付け大手も同様の判断を下す可能性が高い。  多くの外国人投資家は既にデフォルトを織り込んでおり、ロシアのドル建て国債はウクライナ侵攻後に価値が急落している。外国人投資家が保有する外貨建て国債は約200億ドルと比較的小規模で、アルゼンチンが2020年にデフォルトした時と比べても影響は軽微との見方もある。  しかし、98年のデフォルト時には米大手ヘッジファンドのロングターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)が経営破綻するなど、影響が予想外に広がった経緯がある。英調査会社キャピタル・エコノミクスは「より大きなリスクは、外貨建て債務が多いロシア企業のデフォルトにつながることだ」と指摘し、民間への波及に警戒を呼び掛けている。 【時事通信社】 〔写真説明〕ロシア通貨ルーブルの硬貨(右手前)と、米国の通貨ドルの硬貨および紙幣=15日、モスクワ(AFP時事)
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