おかゆのカビで占い、今年の結果は？＝佐賀市〔地域〕

　佐賀市の海童神社で、かゆに生えたカビの色などを見て、地域の１年の吉凶を占う「お粥占い神事」が行われた。今年の占いの結果は「吉」だった。 　神社創建から約４５０年以上続く神事。１月１日に供えた新米を２月１５日に炊き、本殿に１カ月間供えた後、かゆに生えたカビの色やかゆの状態で占う。 　「お粥開き実行委員会」によると、ねずみ色は大吉、白と緑は吉、黄色は凶、黒と赤は大凶で、かゆが乾燥していれば干ばつ、水気が多いときは多雨、ひび割れていれば地震と伝わっているという。昨年は黒いカビと水気が多く、結果は「凶」だった。 　今年は白、黒、ねずみ色のカビが見られ、端にはひび割れと水気があった。占いの結果は「吉」で、「豊作・豊漁だが、地震の恐れあり」だった。３３年にわたり占いを行っている実行委メンバーの川崎直幸さんは「神様が教えてくれるので、対策はわれわれが行わなければ」と防災に向けて気を引き締めていた。　（了）【時事通信社】