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停戦交渉さなか、砲弾の雨=「市民標的」死傷者多数―ウクライナ第2都市ハリコフ


 ロシア軍のウクライナ全面侵攻は1日、6日目を迎えた。双方の代表団による停戦交渉のさなか、ウクライナ第2の都市ハリコフでは砲弾の雨が降り注いだ。市民は「住宅街が標的にされ、買い物中の女性が両脚を失うなど数十人が死傷した」と怒りをあらわにし、徹底抗戦の構えを見せた。  「今、住宅地にすごく激しい砲撃が行われている」。現地時間の2月28日午後4時ごろ、メッセンジャーアプリを通じて取材に応じた大学2年のドミトリーさん(19)は悲痛な叫びを上げた。「ドッグフードを買いに行こうとした女性は両脚を失った。数十人の死傷者が出ている」と語った。  翌1日午前8時ごろには「きのうは多くの人が恐ろしい経験をした。子どももけがをした。これが自分の国で起きたと想像してみて」。攻撃は「停戦交渉の開始直後」に始まり、24日の侵攻開始以降で最も激烈だったという。  甚大な被害を受けたのは、市北東部セーヴェルナヤ・サルトフカ地区、南東部ノーヴィエ・ドマ地区など。ドミトリーさんは、いずれも住宅街だとし、「これまで砲撃は軍事施設に向けられていたが、民間区域に対して行われている」と憤る。  ロシア軍は陸上部隊による多連装ロケット砲「グラート」や巡航ミサイルを使っていると指摘。ウクライナ軍部隊も迎撃しているというが、ハリコフ州当局のSNSには、がれきと化した建物に残された不発弾などの画像が数多く並ぶ。「そのうち1枚は大学生が撮影した。僕も近所で見掛けた。いつ爆発してもおかしくない」と言う。  やりとりの最中にも「今また砲撃が始まった」と新たなメッセージが。送られてきた動画には、州政府庁舎が爆撃を受け、真っ赤な炎が立ち上る様子が収められていた。  「ロシアとの交渉は無駄だよ。僕らは8年間も合意しようと努めてきた」とドミトリーさん。「僕を含め、避難することは良心が許さない。僕らはここにとどまらないといけない」と固い決意を示した。(了)【時事通信社】
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