ロシアに核使用の意図なし＝抑止力「特別態勢」で―英国防相

　【ロンドン時事】ウクライナに軍事侵攻したロシアのプーチン大統領が、自国の核戦力を「特別態勢」に移すよう命じたことに関し、ウォレス英国防相は２８日、侵攻計画がうまく運んでいないことから「注意をそらすための試みだ」と述べ、核兵器を使用する意図はないとの見解を示した。 　国防相は英メディアとのインタビューで、「ロシアは自国には国際ルールが適用されないと考えており、（そうした面では）懸念すべきだ。しかし（核兵器は）根本的に抑止（のための存在）だ」と指摘。「プーチン氏はウクライナ（占領）に野望を持っているが、そうした（核使用の）領域に足を踏み入れたいとは思っていないはず」と語った。 　ただ、プーチン氏は最近「数々の非合理的な振る舞い」をしているとも言及、英国としては「強力で準備態勢の整った核抑止力」を維持しつつ警戒を続けると強調した。　【時事通信社】