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提携先前社長が増資持ち掛け=テラ社救済偽装か―虚偽情報開示


 新型コロナウイルス治療薬開発をめぐり、医療ベンチャー「テラ」(東京都新宿区)に虚偽情報を開示させた事件で、業務提携先の医療機器開発「セネジェニックス・ジャパン」(破産手続き中)前社長竹森郁容疑者(50)が、「安定した株主になる」などと第三者割当増資をテラ社側に持ち掛けていたことが26日、関係者への取材で分かった。  竹森容疑者は業績悪化が続くテラ社の経営状況につけ込み、救済を装って増資引き受けを申し出た可能性があり、警視庁捜査2課が詳しい経緯を調べている。  同課によると、テラ社は2020年10月、第三者割当増資でセネ社から約35億円を調達する計画を発表。竹森容疑者は株価をつり上げる目的で、実際は数十万円しかないのに、改ざんにより75億円超の残高が記された資金調達元の通帳をテラ社に提示するなどし、虚偽情報を開示させた疑いが持たれている。  関係者によると、売り上げが減少するなどしていたテラ社は当時、資金調達先の確保に奔走していた。竹森容疑者が「セネ社が安定した株主になる」などと増資引き受けを持ち掛け、テラ社前社長がこれに応じた。   前社長は竹森容疑者を一時、テラ社員に登用するほど信用しており、増資の振込期日が数回延長されても「竹森氏がなんとかしてくれる」と資金調達の実現に期待を寄せていた。竹森容疑者が別会社でトラブルを起こしていたこともあり、周囲からは「付き合うべきではない」と反対の声も多かったが、前社長は計画が発表済みであることから「(増資引き受けを)必ず実行させる」と話していたという。(了)【時事通信社】
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