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深入り避ける中国=ロシアに配慮、ウクライナも友好関係


 【北京時事】ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、両国と友好関係を結ぶ中国は難しい立場に置かれている。北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大に反対するロシアに同調しながら、ウクライナの主権侵害に難色を示す。各国の自制や対話解決を呼び掛けながら、深入りを避ける構えだ。  王毅国務委員兼外相は24日、ロシアのラブロフ外相と電話会談し、NATOの動きを念頭に「ロシアの安全保障上の合理的な懸念を理解する」と述べた。中国外務省の華春瑩報道局長は24日の記者会見で、ロシアの行為は侵略かと質問されても、正面から答えず、「(『侵略』という言葉遣いは)先入観にとらわれている」と批判した。  中ロは対米共闘の思惑で関係を強化。習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は4日会談し、共同声明でNATO拡大反対を表明した。米側では中国が影響力を行使してロシアを説得すべきだという意見が出ているが、中国側は中ロ離間の企てだと警戒感が広がる。華氏は「ロシアは独立自主の大国で、己の判断や利益に基づき自国の外交や戦略を決めている」と語り、中国が介入する余地はないという認識を示した。  一方、中国にとってウクライナは、ロシアより優先度は下がるが重要な友好国。習氏は1月、両国国交樹立30年を祝うメッセージをゼレンスキー大統領に送り、「戦略的パートナー関係の発展を非常に重視している」と記した。中国の専門家は今月21日の共産党機関紙・人民日報系の環球時報(英語版)で、中国の友好国である両国による戦争の泥沼化を「中国は見たくない」と指摘した。  王氏はラブロフ氏に「中国は一貫して各国の主権や領土の一体性を尊重している」と説明した。中国は2014年のロシアによるクリミア半島併合時と同様に、ウクライナ東部・親ロシア派2地域の「独立」も承認しないとみられる。地域の分離・独立を容認すれば新疆ウイグル、チベット両自治区などに影響が及びかねないためだ。 【時事通信社】 〔写真説明〕ロシアのラブロフ外相=21日、モスクワ(AFP時事) 〔写真説明〕中国の王毅国務委員兼外相=2021年10月、アテネ(AFP時事) 〔写真説明〕24日、北京で記者会見する中国外務省の華春瑩報道局長
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