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天皇陛下の記者会見(要旨)


 天皇陛下の記者会見要旨は次の通り。  ―1年の振り返りと今後の活動について。  この1年も、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るった。亡くなられた方々に深く哀悼の意を表し、大切な方を亡くされた多くの方に、心からお見舞いを申し上げる。仕事を失ったり、苦しい生活状況に陥る人、孤立を深める人も多く、心が痛む。医療従事者など多くの方々に心からの感謝の気持ちを伝えたい。長く困難な状況が続いているが、今しばらく、誰もがお互いを思いやりながら、痛みを分かち合い、支え合う努力を続けることにより、この厳しい現状を忍耐強く乗り越えていくことができるものと固く信じている。  新型コロナウイルス感染症の影響により、国民の皆さんと広く直接触れ合うことが難しくなっていることを、私も雅子も残念に思っている。感染が収束しない現状では、オンラインは、国民の皆さんや世界の人々と私たちを結ぶ上で、有効な手段だ。状況に応じて、引き続き活用できればと思っている。また、感染収束後の活用も視野に入れていきたい。皆がお互いのつながりを大切にしながら、心に希望の火を絶やさず、国や地域の境界を越えて人々や社会がつながり、お互いを認め支え合える年になってほしい。  東日本大震災により、2万人を超える数多くの方が亡くなったり、行方不明になったりしたことは、今思い出しても深く心が痛む。本当の意味での復興はまだ道半ばにある。私は、雅子と共に、引き続き被災地に心を寄せていくつもりだ。  ―ご家族について。  雅子は、工夫や努力を重ねながら、都内での式典やオンラインによる各地への訪問、新年ビデオメッセージなどに一緒に臨むことができた。しかし、いまだ快復(かいふく)の途上で、体調には波がある。引き続き温かく見守っていただければありがたい。  愛子は、昨年12月に成年を迎え、何とか無事に諸行事を終えることができ、私たちも安堵(あんど)した。いつの間にか、大人の仲間入りをすることになったことを感慨深く思う。さまざまな経験を積み重ねながら視野を広げ、自らの考えを深めていってほしい。今後、成年皇族として、思いやりと感謝の気持ちを持ちながら、一つ一つの務めを大切に果たしていってもらいたい。  ―秋篠宮ご夫妻の長女小室眞子さんの結婚について。  皇室を離れるまで、さまざまな公的な活動に真摯(しんし)に取り組んでいたことを深く多とする。幸せな人生を歩んでほしいが、多くの方に心配をお掛けすることになったことを心苦しく思っている。皇室の在り方や活動の基本は、国民の幸せを常に願って、国民と苦楽を共にすることだ。時代の移り変わりや社会の変化に応じて、務めを果たしていくことが大切だ。皇室の一人一人が、このような役割と真摯に向き合い、国民と心の交流を重ねていく中で、国民と皇室との信頼関係が築かれていくと考えている。  同時に、皇室に関する情報をきちんと伝えていくことも大事だ。週刊誌報道やインターネット上の書き込みについて、人々が自分の意見や考えを自由に表現できる権利は、憲法が保障する基本的人権として、誰もが尊重すべきものだ。その中で、一般論になるが、他者に対して意見を表明する際には、時に、その人の心や立場を傷つけることもあるということを常に心にとどめておく必要がある。  ―皇位が継承されてきた歴史について。  歴代の天皇は、人々と社会を案じつつ、国の平和と国民の安寧のために祈る気持ちを常に持っていた。歴代の天皇のなさりようを心にとどめ、研さんを積みつつ、国民を思い、国民に寄り添いながら、象徴としての務めを果たすべく、なお一層努めてまいりたい。  ―5月に本土復帰50年となる沖縄について。  沖縄の人々は本当に多くの苦難を乗り越えてきた。このことを決して忘れてはならない。本土復帰から50年の節目となる今年、私自身も、今まで沖縄がたどってきた道のりを見詰め直し、沖縄の地と沖縄の皆さんに心を寄せていきたい。  ―秋篠宮家の長男悠仁さまが高校に進学する。  私の高校時代は、いろいろな活動に取り組み、非常に充実した3年間を送れた。実り多い高校生活を送ってほしいと心から願っている。(了)【時事通信社】
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