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ロシア軍撤収の検証困難=ウクライナ情勢緊迫続く―対話姿勢も真意読めず


 【モスクワ時事】ロシア国防省は15日、ウクライナとの国境付近に展開していたとみられる一部の軍部隊の撤収開始を発表した。緊張緩和につながる可能性があるが、撤収部隊の規模などは不明で、米欧は「検証可能で信頼でき、意味のある緊張緩和」(ブリンケン米国務長官)を求めている。  ロシアは北大西洋条約機構(NATO)加盟を目指す隣国ウクライナとの国境付近に10万人規模の部隊を集結させて軍事圧力をかけ、米欧にNATO不拡大などを要求。ロシアによるウクライナ侵攻の懸念が高まり、緊迫した状況が続いている。  こうした中、ロシア国防省報道官は声明で、ウクライナ国境に近い南部と西部の軍管区の部隊が任務を完了し、「既に鉄道や車両への積み込みを開始しており、きょう(15日)から駐屯地への移動が始まる」と発表した。演習を終えた部隊が「いつものように」本来の拠点に帰還するとも説明した。  ロシア国営放送は発表直後から、戦車が「撤収」する映像などを放映。国防省は、ロシアが実効支配するウクライナ南部クリミア半島に展開していた部隊の引き揚げも写真付きで発表した。16日には、貨車に載った戦車などがクリミア半島の橋を移動する映像も新たに公開された。しかし、映像や写真だけでは本当に撤収したか検証できないのが実情だ。  14日にラブロフ外相がNATO不拡大などの要求を拒否した米欧との協議継続をプーチン大統領に進言するなど、ロシア側から一定の緊張緩和に向けた兆候は出ていた。15日にはプーチン氏とドイツのショルツ首相の会談もあり、対話姿勢を示すための撤収発表だった可能性はあるが、真意は読み切れない。  プーチン氏はショルツ氏との会談後の記者会見で、ロシア軍部隊の撤収は続くかと問われ「この先ロシアがどうするか。計画に沿ってだ。(計画は)どのように固まるか。現場の実情からだ」と指摘。その上で「この状況がどうなるかは誰も答えられない。それはわれわれだけに懸かっているのではない」とはぐらかした。 【時事通信社】 〔写真説明〕ロシアのプーチン大統領=15日、モスクワ(AFP時事) 〔写真説明〕ベラルーシ西部ブレスト近郊で、同国との合同軍事演習を終えロシアに向かっているとされるロシア軍戦車=15日にロシア国防省が公開した映像より(AFP時事) 〔写真説明〕ロシアが実効支配するウクライナ南部クリミア半島とロシア本土を結ぶ橋を渡るロシアの軍用トラック=ロシア国防省が16日提供したビデオ映像から(AFP時事)
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