starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

羽生、「みんなの夢」乗せて=悔いなき4回転半への挑戦〔五輪・フィギュア〕


 羽生結弦(27)=ANA=がクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の習得を本格的に目指したのは、2018年平昌五輪で連覇を遂げてから。「もう少しだけスケートに自分の人生を懸けたい。モチベーションは4回転半だけ」。前人未到の大技は、あらゆるタイトルを獲得してもなお、情熱を傾ける価値があった。  もともと、羽生は前向きに踏み切って半回転多いアクセルジャンプに「質、量ともに一番費やした」と、こだわりを持っていた。トリプルアクセル(3回転半)は軸がきれいで回転も速い。高さも幅も際立っている。  だが、右足首のけがなどもあり、クワッドアクセルを試合で初投入できたのは昨年12月の全日本選手権だった。「正直、平昌の次のシーズンで降りられると思っていた。それぐらいアクセルには自信があるし、4回転半がそんなに大変と自覚していなかった」。壁は予想以上に険しかった。  何度も氷の上に倒れ「脳振とうで死んでしまうのではないか」という恐怖も感じた。練習をすれば他のジャンプが崩れ、3回転半が跳べなくなった時期もある。  新型コロナウイルスの影響で、コーチのブライアン・オーサー氏がいる拠点のカナダに戻れず、国内での孤独な戦い。くじけそうになっても、立ち上がってきたのは「みんなの夢だから」。多くの応援の言葉が支えになった。  フィギュアスケート男子で94年ぶりの五輪3連覇が懸かった北京。ショートプログラム(SP)ではジャンプの不運があり、8位と出遅れた。それでも気持ちを切らさず、9日の練習では鬼気迫る表情でフリーに備えた。自分だけではない。「みんなの夢」を乗せ、思い切り跳んだ。結果は転倒。大舞台でのトライに、悔いはない。(時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕フィギュアスケート男子フリーで演技する羽生結弦=10日、北京 〔写真説明〕フィギュアスケート男子フリーの演技を終えた羽生結弦=10日、北京
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.