北京の氷に「どんと来い」＝日本女子、１０日初戦〔五輪・カーリング〕

　カーリング女子日本のロコ・ソラーレが１０日、２大会連続のメダル獲得を目指し、１次リーグの初戦に臨む。相手は２大会連続の金メダルを狙うスウェーデン。どちらが先に会場の氷の特徴をつかめるかが勝敗のカギを握る。スキップの藤沢五月は「どんな状態になっても、どんと来い」と自信を見せる。 　１次リーグは１０チームが総当たりで対戦し、上位４チームが準決勝に進む。スウェーデン以外にも世界選手権を連覇中のスイス、前回の２０１８年平昌五輪銀メダルの韓国、昨年１２月の五輪最終予選でロコ・ソラーレを破った英国と強豪がひしめく。平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレだが、厳しい戦いを強いられそうだ。セカンドの鈴木夕湖は「実力差は大きくない。ピークを合わせられたチームが勝つ」と冷静に分析した。 　チームは既に試合会場となる「国家水泳センター」を視察した。０８年北京夏季五輪の水泳会場を改装した特殊なカーリング場で、小野寺亮二コーチは「ちょっと難しそうな感じかな」と氷の印象を語った。 　新型コロナウイルス禍で海外遠征に行けない間は国内各地で試合をし、五輪最終予選の前後はカナダで調整。多くの氷に触れてきた自信がある。リードの吉田夕梨花は「勝ち負けより、私たちが納得するプレーを一試合でもしたい」と集中力を高めている。（了）【時事通信社】