４４歳福留、衰えぬ心技体＝球界最年長、なお貪欲―プロ野球・中日

　力みのないスイングから右へ左へ鋭い打球を飛ばす。４月には４５歳になる中日の福留。フリー打撃で柵越えを披露し、シートノックでは２０歳以上も若い後輩と共に軽やかに右翼守備をこなす。球界最年長はプロ２４年目の今季も元気だ。 　昨春のキャンプは２軍で調整したが、今年は施設面が充実した１軍でのスタートを志願。第２クール２日目を終え、「自分の体と相談しながらだが、やりたいことができている」と順調だ。 　昨季は勝負強い打撃を見せる一方、９１試合の出場で打率２割１分８厘、４本塁打に終わり、「全てにおいて物足りない」。全盛期に同僚だった立浪新監督の存在も発奮材料になっている。 　外野手ではブライト（上武大）と鵜飼（駒大）の両新人がアピール中。阿部らが左翼守備に挑戦するなど競争は激化している。調整が任されている福留。実戦に臨む時期は未定というが、「いつでも出ろと言われれば出る。グラウンドに立てばルーキーだろうがベテランだろうが関係ない」。さらりと話した言葉に、衰えぬ闘志がにじむ。（北谷） 【時事通信社】 〔写真説明〕打撃練習をする中日の福留＝６日、沖縄県北谷町 〔写真説明〕練習の合間に会話する中日の福留（右）と代理で１軍を指導している片岡２軍監督＝６日、沖縄県北谷町