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首都緊迫、「戦う用意ある」=民間人も軍事訓練―ウクライナ在住元大佐


 ロシアによる侵攻の懸念が強まるウクライナ情勢をめぐり、首都キエフの大学で教壇に立つ元ウクライナ陸軍大佐のオレクサンドル・プリュシチ氏(58)が時事通信の書面インタビューに応じた。緊迫感が漂う中、住民の多くは「(ロシアと)戦う用意がある」と表明し、志願者は軍事訓練を受けているという。主なやりとりは次の通り。  ―最近のキエフの状況はどうか。  (緊迫した雰囲気だが)パニックに陥ったり、必需品の買い占めをしたりということはない。われわれはロシアと長い間「戦争状態」に置かれており、人々はこうした緊張感に慣れている。  米英などからの武器供給をロシアが警戒しているため、戦争リスクは後退したと私はみている。日常的に戦争の話をするわけでないが、私の周囲の人々は「戦う用意がある」と言う。国民の6~7割がそうなのではないか。  ―ロシアをどう思うか。  私の祖父母と曽祖父母は旧ソ連支配下で起きた大飢饉(ききん)「ホロドモール」で亡くなり、父は7歳で孤児になった。ロシアは罪を認めないどころか同じことを繰り返している。今度は武力によるウクライナ征服だ。ロシアは野蛮な大国で、どれだけ人が死んでも目的を達しようとするだろう。  ―侵攻はあり得るか。  予想は困難だが、米英などからの武器供給を前に、ロシアは侵攻に動くか否か、再検討を余儀なくされている。個人的には(侵攻されて)ロシア軍に捕まって強制収容所に送られるより、戦場で死ぬ方がよほどましだと思っている。  住民たちは国を守るため、週末に地方で基礎的な軍事訓練を受けている。侵攻に備えたこうした活動は(民間ではあるが)組織化されている。私自身は参加していないが、開戦となれば戦うつもりだ。人々はこれが国家存続の問題であり、国を守るか、ロシアに殺されるか、という瀬戸際の状況だということを理解している。  ―国際社会へ伝えたいことは。  (2014年のロシアによる)クリミア半島占領時とそれ以後の国際社会の対応は失望的だった。ウクライナのために戦ってくれる国はないだろう。だがこれはロシアの侵略行為であり、プーチン大統領を今止めなければ、次にまたどこかの国が犠牲になるということを世界は認識すべきだ。 【時事通信社】 〔写真説明〕書面インタビューに応じたオレクサンドル・プリュシチ氏(本人提供・時事) 〔写真説明〕キエフ市内の大統領府前にあるスケートリンクに集まる人々=1月29日(プリュシチ氏提供・時事) 〔写真説明〕一般向け軍事訓練に参加するウクライナの人々=1月30日、キエフ(EPA時事)
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