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副賞の無料券で「モーグルに」=競技魅入られ、飽くなき挑戦―雪辱のエア、挑む金メダル・堀島選手〔五輪〕


 北京五輪フリースタイルスキー男子モーグルの堀島行真選手(24)=トヨタ自動車=が5日、予選2回目に出場する。  堀島選手は自然豊かな岐阜県池田町で生まれた。共に教諭の父行訓さん、母則子さんのスキー好きが高じ、歩き始めた生後10カ月でスキーと出会った。運動神経にも恵まれ、まずプラスチック板で歩く練習から始め、1歳からはスキー場へ。斜面の角度を少しずつ上げた。行訓さんは「小さな目標の成功体験を繰り返すことで技術を習得し、自信を持たせた」と語る。  転機は小学3年。地元大会で優勝し、副賞で手にしたのが、三重県桑名市にあるウオータージャンプ場の「1カ月無料券」だった。そこでモーグルのエアに魅入られ、「モーグル一本でやりたい」。4年生から競技を本格化し、時には自転車で片道3時間かけて通った。  行訓さんは「楽しくてしょうがないという様子だった」と振り返る。夏休みの宿題は「ウオータージャンプ日記」が定番になった。飛び出す瞬間のイメージと、その瞬間の姿勢をビデオで分析し、次々に難度を上げた。  中学3年生で迎えた全日本ウオータージャンプ選手権で見事優勝。高校進学後は世界に挑み、2017年のフリースタイルスキー世界選手権では2種目で優勝した。  しかし、初出場となった4年前の平昌五輪は11位に終わった。行訓さんは「プレッシャーから1人で戦っている印象だった」と話し、則子さんも「脱力感が顔に出ていた」と明かす。  そんな堀島選手を救ったのは少年時代の原体験。程なくして「やっぱりスキーは楽しいわ」とメッセージが届いた。旺盛な探究心は、障害物などのコースを走って技とタイムを競うパルクールなど他競技に及ぶ。「勝手に何でもやっちゃう」と苦笑する則子さんの元には、ひねりを加えた10メートル高飛び込みの動画も舞い込む。本人は「身のこなしができるようにする保険」と言うが、全ては愛してやまないモーグルのため。  迎えた2度目の五輪。「伸び伸びと、自分の滑りを発揮してくれれば結果は出る」と則子さん。悲願の金メダルに挑む。(了)【時事通信社】
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