韓国大統領選で初のテレビ討論＝「疑惑」めぐり火花

　【ソウル時事】来月の韓国大統領選候補者による初のテレビ討論が３日夜、行われた。選挙戦は革新系与党「共に民主党」の李在明前京畿道知事と保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦前検事総長の接戦。李氏が守勢に回る場面が目立ち、今後の情勢に影響を与える可能性がある。 　尹氏は、李氏の過去の都市開発をめぐる疑惑を積極的に追及。李氏は「国民に失望を与えた点を改めておわびする」と述べる一方で、「私は利益を得ていない」と反論した。外交・安保分野では、首脳会談の優先順位を問われ、「実用外交」を掲げる李氏は「状況に応じ最も効率的なタイミングで最も効率的な相手と会うのが重要だ」と回答。尹氏は「韓米、韓日関係を回復させるのが先だ」と強調した。他に対日関係は話題に出なかった。　【時事通信社】 〔写真説明〕３日、ソウルで韓国大統領選候補者による初のテレビ討論に臨む、李在明氏（左から２番目）と尹錫悦氏（左から３番目）ら（ＥＰＡ時事）