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介護事業者も呼び出し=危害計画か、不審感じ訪れず―発生1週間・埼玉立てこもり


 埼玉県ふじみ野市の民家立てこもり事件で、逮捕された住人の渡辺宏容疑者(66)が事件当日、殺害された医師鈴木純一さん(44)らクリニック関係者7人とは別に、介護事業者も呼び出していたことが2日、関係者への取材で分かった。この事業者は以前に渡辺容疑者の母親の介護を担当していたが、電話に不審を感じ訪問していなかった。  事件発生から3日で1週間。県警は、同容疑者が7人以外にも危害を加えようとした可能性があるとみて捜査している。   渡辺容疑者は1月27日午後9時を指定し、前日に自宅で亡くなった母親の弔問に来るよう鈴木さんらを呼び出した。訪れた7人に母親の蘇生措置を求めたが断られ、散弾銃を取り出し3発発砲。鈴木さんは即死し、理学療法士の男性(41)が上半身に重傷を負った。  渡辺容疑者は、母親の在宅診療のため鈴木さんのクリニックを利用。ふじみ野市内の介護サービス事業者には、訪問介護を依頼していたことがあった。関係者によると、事件当日にはこの事業者にも電話し、自宅へ焼香しに来るよう求めていた。  同容疑者は事件の動機を、「母の死が受け入れられず、クリニックの人も殺して自殺しようと思った」と供述。過去に利用していた病院では、母親の診療などをめぐり頻繁にトラブルを起こしていた。鈴木さんのクリニックは5年ほど前から利用していたが、この間も多くのクレームなどを寄せていたという。  全国訪問看護事業協会が2018年に行った調査では、回答した訪問看護師約3000人のうち、約45%が患者や家族からの身体的暴力を、約52%が精神的暴力を受けた経験があると答えた。住み慣れた自宅での療養やケアを希望する人が増える中、医療や介護従事者らの安全確保も急務となっている。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕立てこもり事件の現場近くに供えられた花=2日、埼玉県ふじみ野市 〔写真説明〕送検される渡辺宏容疑者(左)=1月29日、埼玉県ふじみ野市
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