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F15墜落、離陸直後に何が=精鋭パイロット不明、原因調査


 航空自衛隊小松基地(石川県)所属のF15戦闘機が墜落したとみられる事故。離陸から消息を絶つまでわずか1分程度で、滑走路の目と鼻の先で異常が起きた。乗っていたのは精鋭で知られる「飛行教導群」の熟練パイロット2人。離陸直後の事故は異例で、空自は機体の破片を回収するなどして、原因の特定を急いでいる。  飛行教導群は「アグレッサー」の通称で知られ、全国の部隊を回り、訓練で「敵役」を演じるのが任務。特に優れた操縦技術を持つ隊員で構成される。F15は空自の主力戦闘機で全国に約200機が配備され、緊急発進(スクランブル)などに当たっている。事故は2011年以来で、機体の信頼性は高いという。  敵機との戦闘を想定した迎撃戦闘訓練のため、事故機が小松基地を飛び立ったのは1月31日午後5時半。2700メートルの滑走路を南西方向に離陸した後、右旋回して北側の訓練空域に向かった際に異変が生じたとみられる。レーダーから機影が消えた場所は基地の西北西約5キロの沖合で、十分に高度を上げる間もなく海に落下した可能性がある。  過去の墜落事故では、操縦士が平衡感覚を失う「空間識失調」に陥ったケースが多く、19年の最新鋭ステルス戦闘機F35の墜落もこれが原因とされた。ただ、今回は2人乗りのF15DJで、主操縦士に異常が生じても同乗者が代わりに操縦できた。急旋回による意識喪失が原因となった事故もあるが、今回は戦闘訓練の開始前。防衛省関係者は「乗員の練度は十分で、本当に何があったのか分からない」と話す。  F15はエンジントラブルに強い双発機。離陸直後で燃料切れの心配もない。離陸前の点検で問題はなく、異常を知らせる緊急事態が宣言された形跡もないという。海上保安庁には「赤い光が見えた」との情報が寄せられており、空自の調査委員会が関連を調べている。(了)【時事通信社】
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