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飲料水汚染に懸念=海底ケーブル修復に時間―トンガ


 【シドニー時事】海底火山の噴火と津波に襲われた南太平洋の島国トンガで、飲料水の汚染が喫緊の懸案として浮上し、ニュージーランド(NZ)が船による水供給に着手した。被害状況が徐々に明らかになる中、支援や復興に向けインフラの復旧も重要となるが、通信を支える海底ケーブル修復には時間がかかる見通しだ。  トンガは15日の噴火で、国全体がきのこ形の噴煙に包まれた。同国政府は18日、被災状況に関する初の声明で「水の供給が火山灰によって深刻な影響を受けている」と表明した。  国民の多くは飲料水を含む生活用水を雨水などに頼っており、噴火に伴う火山灰で汚染された恐れがある。政府は水質調査などを進め、当面はボトル入りの水を飲むよう勧告している。  こうした状況を受け、25万リットルの水や救援物資を積んだNZ海軍の船が出航。21日までにトンガに到着する見通しだ。船は1日当たり7万リットルの海水を処理できる淡水化装置も搭載。ヘナレ国防相は「水は最も優先度が高い」と強調する。  NZとオーストラリアは、軍の輸送機で救援物資を運ぶ計画だが、現地の滑走路に積もった灰の影響で着陸できないため、出発を見合わせている。灰の除去は19日中に終了する見通しで、20日にも輸送機運航が可能となるとみられる。  トンガでは国内・国際通話やインターネットに海底ケーブルが使われているが、噴火によって切断され、被害状況の把握や安否確認が遅れた。国連人道問題調整事務所(OCHA)は「切断された場所が火山に近く、修復作業が危険になる恐れがある」と警戒。NZ政府は、修復に「少なくとも4週間」を要するとの米企業の見解を紹介した。 【時事通信社】 〔写真説明〕19日、オーストラリア東部ブリスベンで、トンガへの支援物資を準備するスタッフ(ロイター時事) 〔写真説明〕19日、オーストラリア東部ブリスベンで、トンガへの支援物資を準備するスタッフ(ロイター時事) 〔写真説明〕18日、トンガの海岸線上空から被災状況を調べるオーストラリア軍=豪軍提供(AFP時事)
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