「笑顔忘れられない」＝犠牲大学生の母が手記―軽井沢バス事故

　長野県軽井沢町のバス事故から６年となるのに合わせ、亡くなった法政大３年、西原季輝さん＝当時（２１）＝の母親は手記を公表し、「あのかわいかった笑顔をもっと見ていたかったです。ずっと忘れることはできません」と癒えぬ悲しみを明かした。 　手記では「先輩とスノボに行くのを楽しみに出かけたあの夜を、つい最近のように思い出します」と振り返った。季輝さんは教師を目指していたといい、「事故に遭わなければ教師になり、教育にも部活動にも一生懸命だったはず。次男の未来はバス会社に奪われてしまいました」とつづった。 　その上で、「大切な人が思わぬ事故で亡くなったり、傷を負ったりすることはつらく悲しいこと」と記し、全ての運転者に「事故を起こす側にならないよう、配慮した余裕のある運転をしてほしい」と訴えた。（了）【時事通信社】