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五輪は「自分を証明する場所」=体操の内村航平との一問一答


 現役引退に際して記者会見した内村航平との一問一答は次の通り。  ▽冒頭発言  引退する実感は今のところない。人生の半分以上、日の丸を背負ってやってこられたのは誇り。東京五輪が終わって、次の世界選手権に向かう道中がしんど過ぎた。  ―30年間の競技人生を振り返って。  結果はかなり残せたかなと思うが、まだまだやれたなと感じる。本当に自分の競技人生に満足しているかと言われると、そうではない。  ―こだわったもの。  着地。五輪王者として着地を止めるのは当たり前と思ってやってきた。  ―熱くなった瞬間は。  2011年世界選手権は「ゾーン」を感じて、朝は何をやってもうまくいくという感覚で目覚めた。リオデジャネイロ五輪個人総合の鉄棒は、オレグ(ベルニャエフ)選手と会場を支配できた雰囲気を感じられた。  ―五輪とは。  自分を証明できる場所だった。  ―後輩に向けて。  体操だけうまくても駄目だと伝えたい。大谷翔平君も羽生結弦君も国民から支持されて、結果も伴っている。そういうアスリートが本物だと思っている。人間性に重きを置いてやってほしい。  ―今後の活動は。  後輩に自分がやってきたことを伝えたり、子供たちに体操の楽しさを伝える普及活動をしたり、体操に関わる全てのことをやっていきたい。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕現役引退の記者会見をする体操男子の内村航平=14日午前、東京都内のホテル 〔写真説明〕現役引退の記者会見をする体操男子の内村航平=14日午前、東京都内のホテル
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