欧州安保機構でも進展なし＝緊迫のウクライナ情勢

　【モスクワ時事】米国やロシア、欧州諸国などが加盟する欧州安保協力機構（ＯＳＣＥ）の会合が１３日、ウィーンで開かれ、ロシア軍の国境付近集結で緊迫するウクライナ情勢を中心に協議した。米国や北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）とロシアによる今週の協議がいずれも平行線に終わったのに続き、ＯＳＣＥの会合でも対立解消に向けた具体的進展は得られなかった。 　ロシアはＮＡＴＯの東方拡大を自国の安全保障上の脅威と見なし、ＮＡＴＯ加盟を目指す隣国ウクライナとの国境付近に１０万人規模の軍部隊を集結させ、軍事的圧力をかけている。米欧が部隊撤収を再三求めているが、ロシアはＮＡＴＯ不拡大の法的保証を要求し、対立が続いている。　【時事通信社】 〔写真説明〕欧州安保協力機構（ＯＳＣＥ）本部＝２０１７年１２月、ウィーン（ＡＦＰ時事）