ロシア部隊など撤収へ＝状況安定、１万人拘束―カザフ

　【モスクワ時事】抗議デモによる混乱が拡大した中央アジア・カザフスタンのトカエフ大統領は１１日、状況が安定したとして、ロシア主導の軍事同盟「集団安全保障条約機構（ＣＳＴＯ）」の平和維持部隊が２日後に撤収を開始すると明らかにした。議会などに向けた演説で表明した。内務省によると、拘束者は９９００人に達した。 　撤収は段階的に行われ、１０日以内で完了する見通し。ただ、ロシアのショイグ国防相は「状況が完全に安定するまで任務は続く」と述べ、期限には触れなかった。 　トカエフ氏は混乱を受け、５日に平和維持部隊の派遣を要請。ロシアは精鋭の空挺（くうてい）部隊を投入した。ＣＳＴＯ加盟国から派遣された部隊は計２０００人以上に上り、重要施設の保護などに当たった。　【時事通信社】 〔写真説明〕１１日、ロシア国防省が公開した、カザフスタン南部アルマトイの発電所を警備する軍事同盟「集団安全保障条約機構（ＣＳＴＯ）」の部隊（ＡＦＰ時事） 〔写真説明〕カザフスタンのトカエフ大統領＝２０２１年１２月、ロシア・サンクトペテルブルク郊外（ＡＦＰ時事）