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圧巻だった「キング」=原動力は探究心―体操内村引退


 美しさとダイナミックさを兼ね備えた内村の演技は、圧巻だった。2008年から17年まで、五輪連覇や世界選手権6連覇も含め国内外で異次元の個人総合40連勝。大舞台に動じない精神力も併せ持ち、選手の誰もが憧れた。「キング」の愛称は、ぴったりだった。  異例の30代まで第一線で現役を続けられた原動力は、飽くなき探究心にある。幼い頃は長崎の自宅でトランポリンに夢中になり、ピンクパンサーのぬいぐるみを動かしては技のイメージを膨らませた。演技中、どんな姿勢になろうとも「自分がどこにいるか分かる」という天性の感覚を身に付けた。  憧れの塚原直也さんがいた朝日生命で才能を開花させると、19歳で08年北京五輪に出場。あん馬で2度も落下しながら、残りの種目をほぼ完璧に演技して銀メダル。団体総合の銀にも貢献した。  日本のエースになると、09年世界選手権個人総合を制して一気に世界の頂点を極めた。15年世界選手権、16年リオデジャネイロ五輪では団体総合優勝をけん引した。  鉄棒でH難度の大技「ブレトシュナイダー」は、30歳を超えてから習得。これを武器に、一時は自身も絶望視していた東京五輪出場を果たした。  王者になってもおごらず、真摯(しんし)に競技と向き合う姿は多くの選手を刺激した。フィギュアスケート男子で前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)成功を目指す羽生結弦も、その一人。希代の「キング」が与えた影響は体操界にとどまらない。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕世界体操選手権の男子個人総合で6連覇し、指で「6」を示す内村航平=2015年10月30日、英国・グラスゴー(AFP時事) 〔写真説明〕リオデジャネイロ五輪、体操男子団体総合決勝で鉄棒の演技をする内村航平=2016年8月8日、ブラジル・リオデジャネイロ(AFP時事)
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