総合力の青森山田、堅守の大津＝１０日決勝―高校サッカー

　サッカーの第１００回全国高校選手権は１０日、東京・国立競技場で決勝が行われ、３大会ぶり３度目の制覇が懸かる青森山田（青森）と初優勝を狙う大津（熊本）が対戦する。キックオフは午後２時５分。青森山田は準決勝から中１日。一方の大津は、新型コロナウイルス陽性者が出た関東一（東京Ｂ）の辞退を受け、準決勝を不戦勝で勝ち上がり中５日。総合力で青森山田が上回るが、試合間隔の違いが影響する可能性もある。 　タレントがそろう青森山田が押し込む展開が予想される。３年連続で決勝の舞台に立つ松木主将を中心に、どこからでも崩せるのが強み。セットプレーからの得点も多く、早い時間帯にゴールを奪えれば優位に進められる。丸山らＤＦラインも強力。大勝した準決勝では５人の交代枠を使い切り、疲労を残さないように努めた。 　大津は身上の堅守で耐え、カウンターを軸に少ない好機を生かすのが理想。山城監督は「持ち味を出し、粘り強く戦いたい」。球際で負けず、こぼれ球を回収して攻撃につなげられるか。薬師田ら中盤のコントロールがカギを握りそう。休養は十分だけに、後半勝負に持ち込めば勝機はある。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕青森山田のエース、松木（左）＝８日、東京・国立競技場 〔写真説明〕３回戦の佐賀東戦、競り合う大津の田原（左）＝２日、埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場