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中国、対インド係争地で橋建設=一方的命名も、緊張再燃の恐れ


 【ニューデリー、北京時事】インドと3000キロ以上に上る未画定の国境をめぐって争う中国が、係争地での動きを活発化させている。橋の建設を開始したほか、一方的に中国的な地名を設定。両国の国境地帯では2020年に45年ぶりに死者を出す軍同士の衝突が起きており、緊張の再燃が懸念されている。  橋の建設が始まったのは、インド北部ラダック地方と中国チベット自治区の実効支配線をまたぐパンゴン湖上。インドの民放NDTVは今月3日、衛星画像を基に橋の建設が進む様子を伝え、「兵力や大型兵器の移動が容易になる」と伝えた。両軍は21年2月、協議の上でパンゴン湖周辺から撤退している。  中国は昨年12月29日には、インドが実効支配する北東部アルナチャルプラデシュ州内に「古里」「馬加」といった漢字表記の「公式名称」を一方的に発表。州内では中国側の集落建設も報じられている。  中国外務省は同31日の記者会見で「有史以来の中国の領土」に条例に基づいて命名したとし、架橋についても今月7日の会見で「中国は領土内でインフラを建設している」と主張。いずれも「中国の主権の範囲内」での活動だと強調している。  これに対しインド外務省のバグチ報道官は6日、中国側の命名を「無理な立場から領土の主張を行うためのばかげた動きだ」と一蹴。架橋に関しても「中国側が約60年間不法占拠している地域」での活動だと強く批判し、必要な措置を講じると述べた。  インドは「非同盟」の外交方針を掲げ、特定の陣営に属することを避け、最大の貿易相手国である中国に配慮してきた。しかし、20年の衝突以降、日米やオーストラリアとの4カ国連携枠組み「クアッド」への傾斜を強めつつある。 【時事通信社】 〔写真説明〕インド北部ラダック地方に通じる幹線道路を移動するインド軍の車両=2020年9月(EPA時事)
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