元衆院秘書、当て逃げ疑い＝書類送検、武井議員本人も―警視庁

　自民党の武井俊輔衆院議員（４６）を乗せた乗用車による当て逃げ事故で、警視庁は５日、道交法違反（当て逃げ）などの疑いで、運転していた当時の政策秘書の男（６４）を書類送検した。この車が車検切れだったとして、道路運送車両法違反（無車検運行）容疑などで武井議員も書類送検した。いずれも容疑を認めているという。 　送検容疑は昨年６月８日午後６時半ごろ、東京都港区六本木で交差点を左折する際、自転車に乗った男性と接触したにもかかわらず、通報せずに立ち去った疑い。男性は左脚に打撲などの軽傷を負った。 　同庁によると、男性は事故後、車を追い掛けて引き留めたという。武井議員はこの間、後部座席に乗っていた。男は現在は秘書ではないという。 　車は武井議員名義で、昨年３月に車検期限が切れ、自賠責も加入していない無保険状態だった。　 　武井議員をめぐっては、２０１９年にも酒気帯び運転で追突事故を起こしたとして、別の私設秘書が警視庁に書類送検されている。 　武井議員は１２年に初当選し、現在４期目。（了）【時事通信社】