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常勝リーダー、宣言通りV奪還=原監督、「作戦」成功―箱根駅伝・青学大


 箱根駅伝に新風を吹き込んできた青学大のリーダーが、「定位置」に戻って笑みを浮かべた。冬空の下、何度も胴上げされた原晋監督(54)。「勝つのは青学」「普通に走れば王座奪還」。そうぶち上げていた通りの圧勝に、得意顔だった。  大学駅伝の世界では新興勢力だった青学大を率いて18年。昨年までの7年で5度の箱根駅伝優勝に導き、顔と名前を知られる存在になって久しい。  その発信力を背景に、現在は関東学生陸上競技連盟加盟校に参加が限られる箱根駅伝の全国オープン化などを積極的に提案。大々的な箱根のテーマ公表も恒例だ。今大会は「パワフル大作戦」。復路で優勝が堅い状況でも積極的な走りで大会新記録を樹立した選手たちを「パワフルな攻めのレース」と褒めちぎった。  言動は派手でも、緻密なマネジメント力が強みなのは変わらない。最近も「厚底シューズ」の普及に伴い、以前は下肢に多かった選手の故障が臀部(でんぶ)周りに変わってきたことを把握。けが予防のトレーニングを改善した。選手起用には「能力の絶対値」「練習消化率」「直前の状態」「コースの適性」の4項目に、選手との共同生活の中で感じた部分を照らし合わせる。「学生が気にするのは選手選考。何を頑張れば選ばれるか(が大事)」として、情報開示にも気を配る。  前回は総合4位。巻き返しを期し、エントリー16人が全て1万メートル28分台の高い走力を持つチームをつくって臨んだ。「伝えていけば、今の若者は目標に向かって努力してくれる」。思いが結実し、頂点に返り咲いた。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ゴールでアンカーを待つ選手たちの元へ向かう青学大の原晋監督=3日、東京・大手町
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