駒大、主力がブレーキ＝責任背負う大八木監督―箱根駅伝

　連覇を狙った駒大は往路から順位を上げられなかった。監督車に乗り、走る選手を後ろから大声で励まし続けた大八木監督は「残念。私の采配ミス」と責任を背負った。 　往路はエース田沢らの快走も及ばず、トップの青学大から３分２８秒差の３位。復路での逆転に向け、キーマンとなったのが８区の鈴木だった。１万メートルで２７分台のタイムを持つチームの柱だ。２位でたすきを受けると青学大を猛追したが、終盤の上り坂付近から失速。区間１８位とブレーキになり、総合６位に後退した。 　鈴木は昨秋に右太ももを疲労骨折し、出雲駅伝と全日本大学駅伝を欠場。ぶっつけ本番で通用するほど箱根は甘くなかったようで、大八木監督は「ベストメンバーを組めなかった」と残念がった。 　チームが沈みそうな中、アンカーの青柿が意地を見せた。残り６キロ付近から中大との抜きつ抜かれつの争いを制した後、３位でゴールした２年生。「故障明けや体調が万全ではない選手は、仕方がない面もある。最低限の順位は取れたかな」。強豪のプライドを守った。（了）【時事通信社】