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食われてもエラからニョロリ=ウナギ稚魚の「脱出」発見―長崎大など


 絶滅が危惧されるニホンウナギの稚魚が、他の魚に食べられてもエラの隙間から脱出できることを、長崎大などの研究チームが発見した。論文は28日までに、米生態学会の学会誌に掲載された。  同大の河端雄毅准教授や大学院生の長谷川悠波さんらは当初、体長が平均約7センチのニホンウナギの稚魚を、同約15センチの淡水魚ドンコに食べさせる実験を行った。稚魚が独特の泳ぎ方で逃げる可能性を探ろうとしたという。  ところが、食べられたはずの稚魚が水槽に再び現れたのに長谷川さんが気付いた。詳しく調べると、ドンコの口の中に入った稚魚54匹のうち、28匹がエラの隙間から抜け出したことが分かった。抜け出すまでの時間は6~130秒で、いずれも尾部から脱出していた。  河端准教授によると、捕食者から自力で脱出する行動は「非常に珍しく、魚類では報告がない」という。ウナギの細長い体は狭い隙間に隠れやすいなどの利点があるが、口の中に入れられた際に脱出しやすいことも、こうした体への進化を促した可能性があると指摘した。  研究チームは、脱出しやすいサイズなどを調べることで、どのくらいまで成長した稚魚を放流すれば生き延びやすく、ニホンウナギの資源回復につながるかが分かるとした。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ドンコのエラの隙間から脱出するニホンウナギの稚魚(長崎大の河端雄毅准教授、長谷川悠波さん提供)
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