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「厚底」めぐり、新たな課題も=けがの部位、下肢から臀部へ―箱根駅伝


 来年1月2、3の両日に行われる東京箱根間往復大学駅伝競走では今回も、米ナイキ社の「厚底シューズ」を履くランナーが目立ちそうだ。市場に登場した近年、男女マラソンやトラック長距離種目の世界記録更新などを後押し。靴底が軽く、中にプレートを埋めることで強い反発力をもたらし、終盤の走りにも余裕が生まれるとされる。一方で強豪校を率いる指導者の間では、厚底をめぐる新たな課題への対策もテーマに浮上している。  青学大は前回の箱根駅伝直前、当時主将の神林勇太が腰周辺の疲労骨折で欠場を強いられた。原晋監督は「故障する部位が随分変わってきた。以前は下肢が多かったが、お尻回りが非常に増えてきている」と指摘。最近は臀部(でんぶ)周辺の強化トレーニングを増やすなど、厚底への対応を意識しているという。国学院大の前田康弘監督も「蹴り出す際、より臀部を使うようになった」と変化を口にする。  けが予防のため、現場は工夫を凝らしている。東海大は練習後のケアに充てる時間を増やした。カルシウムを積極的に摂取し、疲労骨折を未然に防ごうとする選手も。練習の種類や強度によっては、あえて厚底を使わない大学も少なくない。  選手はさまざまな反応を示す。国学院大で山登りの5区を任されそうな殿地琢朗は厚底を歓迎。薄底と比べ「全然違い、推進力がある」とし、「最後まで足が残るのは厚底のおかげ」。これに対し「道具に走らされるのは好きではない」「(けがの危険性が高まるため)もろ刃の剣」など、疑問や戸惑いを感じながら使用を続ける選手もいる。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕今年1月の箱根駅伝で一斉にスタートする各校の1区走者。厚底シューズが目立つ=1月2日、東京・大手町 〔写真説明〕今年1月の箱根駅伝で、たすきをつなぐ国学院大の選手ら=1月3日、神奈川県小田原市
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