戦力充実の東福岡＝追う東海大大阪仰星、桐蔭学園―全国高校ラグビー

　第１０１回全国高校ラグビー大会は２７日に大阪・花園ラグビー場で開幕する。都道府県予選を突破した５１校が出場し、来年１月８日の決勝まで熱戦が繰り広げられる。優勝争いは今春の全国選抜大会を制した東福岡（福岡）が中心になりそうだ。 　東福岡は高校日本代表候補１０人を擁し、戦力は頭一つ抜けている。前回大会でも活躍したＳＯ楢本とＣＴＢ平が鋭いランと多彩なパスで攻撃をけん引。ＦＷはタックル後のボール争奪戦やモールが強く、運動量もある。 　東福岡を追うのは同じＡシードの東海大大阪仰星（大阪第２）と桐蔭学園（神奈川）。今夏の全国７人制大会優勝の東海大大阪仰星は巧みなパスとキックで相手のスペースを突き、突破力のあるナンバー８薄田、ＷＴＢ御池らを生かすラグビー。３連覇を狙う桐蔭学園は過去２大会と比べてＦＷの推進力はやや落ちたが、高校屈指のランナーのＦＢ矢崎がいるバックスは強力だ。 　Ｂシード勢では大阪桐蔭（大阪第３）、国学院栃木（栃木）、石見智翠館（島根）などが総合力が高く、上位をうかがう。大型ＦＷを軸に４大会ぶりに花園に戻ってきた国学院久我山（東京第１）にも注目が集まる。 　今大会はシード１３校のうち９校が西日本勢。秋田工（秋田）、茗渓学園（茨城）などノーシードとなった東日本の実力校は意地を見せられるか。（了）【時事通信社】