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動機、いまだ判然とせず=中3刺殺、家裁で審判に―24日で1カ月・愛知


 愛知県弥富市の市立中学校で、中学3年の男子生徒(14)が同学年の少年(14)に刺殺された事件から24日で1カ月。少年は逮捕後に「嫌なことをされた」などと被害生徒への不満を口にしたが、捜査関係者らは「こんなことで事件を起こすだろうか」と一様に首をかしげた。名古屋家裁は14日、審判開始を決定。動機は判然としないまま、少年の内心を探る調査は家裁に委ねられた。  事件は11月24日午前8時ごろ発生。生徒が順次登校し、授業前に教室で荷物などを整理する時間帯だった。少年は廊下から隣の教室内にいた被害生徒を呼び出し、いきなり手にしていた包丁で複数回、腹部を刺した。  2人は中学2年の時は同じクラスで、小学校も同じだった。捜査関係者によると、少年は「友達と話している時に、割り込まれるのが嫌だった」「3年になっても嫌がらせが続いていた」などと被害生徒への不満を口にし、「中学卒業まで我慢できなかった」とも話した。  事件を決心するきっかけは、10日前の修学旅行でのトラブルだったと捜査関係者はみる。少年は旅行中、禁止されていたスマートフォンを持ち込んでいるのを他の生徒に見つかり、教職員に指導された。少年は、これを契機に「全部どうでもよくなった」という。  捜査関係者は、人気者だった被害生徒へのねたみのような感情もあったとし、「不満が蓄積し、心が決壊したのでは」と推測。別の捜査関係者は「少年の気持ちは大人には理解し難い。疎外感、寂しさなど、さまざまなことを思ったようだ」と話した。  少年は「命を奪って申し訳ない」とも供述したが、取り調べには取り乱す様子もなく淡々と応じたという。  一方、被害生徒の両親は事件後にコメントを公表。「息子を逆恨みした上での犯行ならば本当にやりきれない思い。絶対許すことはできない。一生をかけて償ってもらいたい」などと怒りをにじませた。  名古屋家裁は家裁調査官の調査結果を踏まえて審判を開き、保護処分(少年院送致など)や、検察官送致(逆送)などを決める。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕愛知県弥富市の中3刺殺事件で、少年の審判開始を決定した名古屋家裁=23日午前、名古屋市中区
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