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避難路遮断狙ったか=出入り口全てにガソリン―逃げる人に体当たり・大阪ビル放火


 大阪市北区の雑居ビルにあるクリニックで発生した放火殺人事件で、火を付けた疑いが持たれている谷本盛雄容疑者(61)が、院内のエレベーター前と非常階段に通じる扉の前の2カ所にガソリンをまいて炎上させていたことが23日、大阪府警天満署捜査本部の調べで分かった。出入り口はこの2カ所しかなく、府警は同容疑者が避難路を遮断し、多数の人を殺害しようとした疑いがあるとみて調べている。  府警によると、火災は4階の「西梅田こころとからだのクリニック」で発生し、院内の防犯カメラに事件の一部始終が映っていた。  谷本容疑者は17日午前10時15分ごろ、両手に紙袋を持ってエレベーターで到着し、付近の床に一方の紙袋から液体をまいてライターで着火。当時、待合室にいた10人程度が炎から逃げようと、ドアのある通路を通って診察室などがある奥へと逃げた。  同容疑者はさらに、非常階段につながる別の扉の前に、もう一つの紙袋を投げ付け炎上させた。現場からは焼けたポリタンクが2個見つかっている。付近から検出された油の成分を鑑定した結果、液体はガソリンと判明した。  その後、奥に逃げた何人かが待合室付近まで戻り、女性1人が非常階段に近づこうとしたところ、谷本容疑者は炎の中を突進して体当たりしたという。その後の様子は、煙や炎に包まれて見えなくなった。  事件では、谷本容疑者を含む27人が心肺停止状態で搬送され、うち25人が死亡。救急隊が到着した際、同容疑者だけが閉じたドアの前に倒れ、ドアの向こう側に死亡した西沢弘太郎院長(49)や患者ら、残る26人全員が倒れていた。  谷本容疑者は蘇生したが、顔面や両手足にやけどを負い、重度の気道熱傷と一酸化炭素中毒で重篤の状態が続いている。(了)【時事通信社】
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