紀平が全日本欠場＝北京五輪は絶望的―フィギュア

　日本スケート連盟は２２日、フィギュアスケート女子の紀平梨花（１９）＝トヨタ自動車＝が、２連覇中だった全日本選手権（２３日開幕、さいたまスーパーアリーナ）を右足首の距骨疲労骨折のため欠場すると発表した。同選手権は来年２月の北京五輪の代表最終選考会を兼ね、選考基準を満たさなくなることから代表入りは絶望的となった。 　紀平は日本連盟を通じ「７月に発覚していた骨折の回復が遅れ、欠場を決めた。少しでも早く氷上での元気な姿を見ていただけるよう、今は治療に専念する」との談話を出した。　 　トリプルアクセル（３回転半）ジャンプを得意とする紀平は、２０１８年グランプリ（ＧＰ）ファイナルを制覇した日本女子のエース。昨年の全日本では４回転サルコーを決めて２連覇を果たした。しかし、今季はＧＰシリーズに出場できなかった。 　日本連盟の北京五輪代表選考基準では、全日本選手権の参加は必須。過去の世界選手権で３位以内の成績がある選手は、けがなどの理由で欠場しても実績が考慮される場合があるが、紀平は１９年世界選手権の４位が最高のため該当せず、代表の３枠に入るのは厳しくなった。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕紀平梨花選手