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巨大ヤスデの抜け殻化石=脱皮個体は2.6メートルか―3.2億年前・英国で発見


 英国の約3億2600万年前(石炭紀前半)の地層から、巨大なヤスデ類が脱皮した抜け殻の一部の化石が発見された。英ケンブリッジ大などの研究チームが22日までに、ロンドン地質学会誌に発表した。これまでも化石が見つかっている「アースロプレウラ」の抜け殻だが、脱皮した個体は体長約2.6メートル、幅55センチ、体重約50キロと推定され、最大だという。  石炭紀は植物が繁茂し、埋まった一部がその後石炭になった。巨大な動物が出現したのは大気の酸素濃度が上昇したのが要因とされる。しかし、研究チームはアースロプレウラが巨大化したのは酸素濃度が上昇する前で、植物だけでなく昆虫や両生類なども食べていたからではないかとの見方を示した。  発見場所は、ニューカッスル北方の海岸。崖から落ちて割れた砂岩から、2018年に抜け殻の一部の化石(長さ76センチ、幅36センチ)が偶然発見された。過去に見つかった同類化石などを参考に、脱皮した個体の大きさを推定した。  この場所は石炭紀には赤道近くの熱帯に位置した。アースロプレウラは熱帯でペルム紀まで約4500万年間にわたって繁栄したとみられる。絶滅した原因は不明だが、乾燥した気候になり適応できなかったか、爬虫(はちゅう)類の勢力が拡大して駆逐された可能性が考えられるという。 【時事通信社】 〔写真説明〕英国の約3億2600万年前の地層から発見された抜け殻化石に基づく、巨大ヤスデ類「アースロプレウラ」の想像図(英ケンブリッジ大のニール・デービーズ博士提供) 〔写真説明〕英国の約3億2600万年前の地層から発見された巨大ヤスデ類「アースロプレウラ」の抜け殻化石。抜け殻は一部だが、脱皮した個体の体長は約2・6メートルと推定された(英ケンブリッジ大のニール・デービーズ博士提供)
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