核兵器禁止条約「政府は批准を」＝署名６５万筆提出―日本被団協

　日本原水爆被害者団体協議会（日本被団協）は２１日、核兵器禁止条約への署名・批准を求める６５万７１７４筆の署名を政府に提出した。外務省を訪れた木戸季市事務局長（８１）＝岐阜市＝は「戦争による核攻撃を受けた唯一の国であり、核兵器の廃絶へ先頭に立って世界をリードする時だ」と訴えた。　 　提出したのは同条約が発効した今年１月から１１月末までの署名で、今後も活動を続ける。来年３月の第１回締約国会議へのオブザーバー参加に慎重な姿勢を示している政府に対し、木戸氏は「議論の場に参加して考えを伝えるのが大切。まず一歩、会議に出席してほしい」と注文した。 　国連軍縮部ホームページによると、条約は今月１６日時点で８６カ国・地域が署名、５８カ国・地域が批准している。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕核兵器禁止条約への署名、批准を求める署名を外務省担当者（右端）に手渡す日本原水爆被害者団体協議会の木戸季市事務局長（右から２人目）ら＝２１日午後、東京都千代田区