starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

20歳に日の丸の重圧=久保建英、あふれ出た涙のわけ―サッカー・クローズアップ


 あふれ出る涙が止まらなかった。東京五輪の3位決定戦でメキシコに1―3と敗れた直後、ピッチに倒れ込んだMF久保建英(マジョルカ)は人目をはばらかず号泣。GK大迫敬介(広島)ら多くの選手が慰めに来たが、20歳は起き上がれなかった。  自身を客観視する冷静な口調がトレードマークなだけに、子どものような姿が印象的だった。1968年メキシコ大会以来、53年ぶりのメダル獲得は幻に。涙の理由を問われた久保は「分からない。あんなに泣くこともない。もう終わってしまったということ」。  各年代別代表で「飛び級」を重ねてきた久保にとって、初めて自分がチームの中心となった大会だった。同世代と高め合い、共通の目標を目指した経験は少ない。同じ中盤の相馬勇紀(名古屋)は「普段は明るくて面白い。日本を背負って戦ったからこその涙なのかな」。重圧がのしかかっていた。  前田大然(横浜M)は久保の人物像を「周りへの感謝を忘れない」と評する。年齢制限のないオーバーエージ枠の吉田麻也主将(サンプドリア)と遠藤航(シュツットガルト)は、所属クラブのプレシーズン戦に参加できないリスクを負って力を貸してくれた。だからこそ、首にメダルをかけられなかった無念さが残る。「こんなに悔しいこともない」と久保。  2024年パリ五輪の出場資格を持ち、ワールドカップ(W杯)イヤーの来年はA代表でのさらなる飛躍が期待される。「個人的にはもっとやれると思う。ポジションをつかんで試合に出て、圧倒的な存在にならないといけないと思っている」。内なるものをさらけ出した涙を超えて、強くなった姿を見せる。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕東京五輪サッカー男子3位決定戦でメキシコに敗れ、泣き崩れる久保建英(右)=8月6日、埼玉スタジアム
    Loading...
    アクセスランキング
    starthome_osusumegame_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.