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コロナに翻弄された怪物=松坂、古巣で輝けず引退―プロ野球クローズアップ


 西武の松坂は10月19日の日本ハム戦(メット)で先発し、横浜高の後輩に当たる近藤に5球を投げて23年間のプロ生活に別れを告げた。14年ぶりに古巣復帰した昨年以降、初の公式戦登板が引退試合となったが、本来は1年以上前に凱旋(がいせん)の機会が訪れていたはずだった。「平成の怪物」の晩年に、新型コロナが大きく影響した。  昨年はオープン戦で上々の成績を残し、先発ローテーション入りが確実だった。ところがコロナの感染拡大で開幕が延期に。のちに辻監督は「3月20日に開幕していたら最初のカードでいく予定だった」と明かした。ここで歯車が狂い始めた。  チーム活動が停止となり、新たな開幕日が見通せない中、松坂は首の痛みや右手のしびれと闘っていた。当時の状況を「コロナ禍でトレーニングも治療もままならなくなる中で症状が悪化した。寝られない日々が続いて精神的にもまいってしまった」と振り返る。1軍登板を目指すどころではなくなり、7月に頸椎(けいつい)の手術に踏み切った。  手術を受けてもなかなか症状は改善せず、ようやく実戦形式に臨むめどが立った今年4月、ブルペンでの投球練習中に指先の感覚がなくなった。右打者の頭の方へボールが抜け、「たった1球で投げることが怖くなった」。休養期間をとっても心身は回復せず、約2カ月後、引退を決めた。  かつて球場を超満員にしていたエースは「この2年は何もできなかったけど、ライオンズの選手で終えられてよかった」。コロナで人数制限はあったものの、ファンの見守る中で最後に投げられたことは救いだった。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕引退試合で力投する西武の松坂=10月19日、メットライフドーム 〔写真説明〕引退試合後、マウンドのプレートに触れる西武の松坂=10月19日、メットライフドーム
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