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馬に乗り子牛を奪い合う「ブズカシ」 タリバン旧政権が禁じた国技


【Qara ShabaghAFP=時事】アフガニスタン北部サマンガン州でこのほど、馬に乗り子牛を奪い合う国技「ブズカシ」の試合が行われた。出場したハジ・モハマド・パフラワン選手は、ゴールエリアに投げ込んだ子牛から馬を遠ざけながら、手に持ったムチを高くつき上げ、集まった観客約3000人を前に勝利を宣言した。(写真はアフガニスタン北部サマンガン州アイバク郊外で行われた国技「ブズカシ」の試合) ブズカシは、中央アジアで何世紀にもわたり続いてきた競技で、ペルシャ語の「ヤギ」と「引きずる」を合わせた名前を持つ。出場する選手は「チャパンダザン」と呼ばれ、英雄視される。 イスラム主義組織タリバンがアフガンを統治していた1996~2001年には、ブズカシは「不道徳」との理由で禁止されていた。そして今年8月、タリバンが政権を掌握したことで、再び禁止されるとの不安が広がっていた。 だが、金曜の礼拝の後に開かれたこの日の試合では、タリバン戦闘員が観客として競技場を訪れただけでなく、選手として出場する地元の司令官の姿もあった。さらに、モハマド選手のクラブを率いたのは、同地区の首長本人だ。 試合では、頭を切り落とされ、臓物を取り除かれたヤギまたは子牛の死骸が使われる。これをそれぞれのチームが奪い合い、ゴールとなる円の中に投げて得点を競うのだ。 今では、ブズカシで多額の賞金が出ることはなくなったが、チャパンダザンにとって、勝利が名誉であることに変わりはない。【翻訳編集AFPBBNews】〔AFP=時事〕(2021/11/04-12:46)
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