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挫折を経験、名門派閥トップ=「酒豪」の逸話も―岸田新首相はこんな人


 父・文武氏と祖父・正記氏がともに元衆院議員という政治家一家に生まれた岸田氏。池田勇人元首相が創設した自民党の名門派閥「宏池会」の会長を務め、外相や党政調会長など要職を歴任したが、昨年の総裁選に敗れてから無役に転じるなど、挫折も経験している。  政治の原点は、小学校1~3年生の間を過ごした米ニューヨークで体験した人種差別にある。通っていた学校で、白人のクラスメートから手をつなぐのを拒否され、「世の中には理不尽なことがある」とショックを受けた。帰国後は進学校として知られる私立開成高校(東京都荒川区)に進学。親族に東大出身者が多く、同じように東大を受験したが3度失敗。苦い経験となった。  滑り止めとして合格した早稲田大を卒業した後は日本長期信用銀行(現・新生銀行)に入行。1993年に父の後を継いで政界入りしてからは連続当選中だ。2007年に第1次安倍内閣で沖縄・北方担当相として初入閣した。  野党時代は党国対委員長として汗をかき、第2次安倍内閣以降は4年7カ月にわたり外相を務めた。この間、オバマ米大統領の広島訪問実現に尽力。慰安婦問題に関する日韓合意にこぎ着けた。  党政調会長としては、新型コロナウイルス感染症を受けた経済対策の取りまとめに奔走。事業者への賃料支援創設などを主導する一方、国民への現金給付をめぐっては、岸田氏が提案した「困窮世帯への30万円給付」案が「一律10万円給付」に覆り、手腕に疑問符が付いたこともあった。  初挑戦となった昨年の総裁選で菅義偉氏に敗れた後は無役となった。党内では「岸田は終わった」との見方が広がったが、虎視眈々(たんたん)と再挑戦に向けて準備を進めた。  宏池会には官僚出身者が多く、政局に弱い「お公家集団」ともやゆされる。今回の総裁選では、岸田氏が党役員任期を「1期1年連続3期まで」とする改革案を掲げ、二階俊博前幹事長に交代を迫ったことが菅氏の首相退陣につながり、名誉を挽回した形となった。  政界随一の「酒豪」としても知られる。若手時代に台湾の政治家との飲み会で、酒に弱かった日本側の同席者の杯を一手に引き受けた逸話がある。外相時代には、ロシアのラブロフ外相とウオッカを酌み交わし、対等に渡り合ったこともある。  大の広島カープファン。普段は温厚で感情を表に出さないタイプだが、大学時代の同級生の一人は「カープが負けているときは、子どものような一面が見える」と話す。 【時事通信社】
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