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金正恩氏、韓国選挙見据え「融和」強調か=米朝対話には難色


 【ソウル時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は29日の最高人民会議で演説し、遮断状態の南北通信線を10月初めに再開する考えを示した。9月に入りミサイル発射など軍事的な動きを活発化させてきた北朝鮮が韓国に融和姿勢を見せた背景には、来年3月の韓国大統領選を見据えた「世論懐柔」の思惑も見え隠れする。  南北間には板門店の連絡チャンネルや軍当局の通信線があり、昨年6月に北朝鮮側が一方的に遮断。今年7月に南北首脳の合意で一時的に通信が再開されたものの、米韓合同軍事演習に反発した北朝鮮側が再び双方とも遮断し、8月以降は連絡に応じていない。  正恩氏は韓国の軍備増強に懸念を示すとともに、北朝鮮に対する「不公正な二重的態度、敵視政策」の撤回を要求。一方で「朝鮮半島に平和が訪れることを望む全民族の期待と念願を実現するため」として通信線復旧に言及した。  韓国で大統領選の候補者争いが本格化する中、南北融和を打ち出すことで北朝鮮に厳しい態度を取る保守系の野党勢力をけん制する狙いがあるとの見方もある。北朝鮮が来年5月に任期切れとなる文在寅大統領と本格的な関係改善に踏み出す意図があるのかも不透明だ。野党「国民の力」の洪準杓候補は「南北協力の平和ショーがまた始まった」とやゆした。  南北関係への前向きな姿勢とは異なり、正恩氏は対米関係では厳しい態度を崩さなかった。バイデン政権が主張する「前提条件なしの対話」は「歴代の米政権が追求してきた敵視政策の延長にすぎない」と述べ、米朝対話には難色を示した。  最高人民会議で決定した重要政策決定機関の国務委員会人事では、対韓国政策に関与してきた正恩氏の妹、金与正党副部長が国務委員入り。核交渉に長年携わってきた崔善姫第1外務次官は国務委員から解任され、人事からも韓国への接近を図り、米国を遠ざけるメッセージがうかがえる。 【時事通信社】 〔写真説明〕29日、平壌で開かれた北朝鮮の最高人民会議で演説する金正恩朝鮮労働党総書記=朝鮮中央通信が30日配信(AFP時事)
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