河野氏、総裁選敗北「私の力不足」＝高市・野田氏、再挑戦見据える

　２９日の自民党総裁選で敗れた３候補のうち、２位の河野太郎規制改革担当相は「私の力不足だ」と悔しさをにじませる一方、国会議員票で善戦した高市早苗前総務相は３位ながらも充実感を漂わせた。最下位に終わった野田聖子幹事長代行も「次」を見据え、党内の支持拡大に努める考えを示した。 　河野氏は、党員・党友票で圧倒したものの、議員票が伸び悩んだ。投開票後、記者団に「結果が出たので、自民党として一つにまとまって歩み始める」と強調。次期総裁選をにらみ、「チャンスがあればしっかりやっていきたい」と捲土（けんど）重来を期した。 　これに対し、高市氏は「議員票で１１４票も頂戴できたのは、政策で評価されたということだ」と手応えを口にした。その上で「さらに同志と政策を磨いて党に貢献したい」と力を込めた。 　野田氏は、念願の総裁選出馬を果たし、「大きな前進だ」と振り返った。今後については「一定のグループの中でしっかり活動できたらいい」と述べた。　【時事通信社】 〔写真説明〕自民党総裁選を終え手を取り合う、（左から）野田聖子幹事長代行、菅義偉首相、岸田文雄新総裁、高市早苗前総務相、河野太郎規制改革担当相＝２９日午後、東京都港区