経済産業省によると、家庭で使われる家電製品のうち、夏季における一日の電力消費割合が1番多いのはエアコン、次いで冷蔵庫なのだそう。
そこで今回はエアコンと冷蔵庫の家庭でできる節電方法を、三菱電機のエアコンと冷蔵庫のプロのアドバイスのもと、お届けします。
また、今夏、節電対策を行いたい家電製品について質問したところ、1位は「エアコン」69.3%、2位は「冷蔵庫」40.0%が上位となりました(グラフ2)。
さらに、「エアコン」「冷蔵庫」共に節電対策の際に重視することは「簡単にできる対策であること」が最も多い結果となりました。
簡単にできるエアコンと冷蔵庫の節電対策はどんなことがあるのでしょうか。ここはプロに聞くのが1番。早速、確認していきましょう。
●節電行動
1.スイング運転を活用し過度な電力消費を回避
人に向けてスイング運転をしましょう。これにより体感温度を下げることができるため、過度な電力消費を回避することができます。
2.風速(風量)は“自動設定”で効率よく室温を下げ、無駄な電力消費を回避風速(風量) は自動設定がおすすめです。室内が冷えるまでは「強風」、その後は「弱風」となり、効率的に運転することができます。
節電のためと思い、つい「弱風」にしてしまいがちですが、実はNG。エアコンは、室内温度と設定温度との差が大きい場合に、より大きな消費電力が発生するため、室内が冷える前から「弱風」に設定していた場合、室内の空気を循環させることができず、設定温度まで室内の温度を下げるための運転時間が長くなり、無駄な電力の使用につながってしまうのです。
3.2週間に1度の、エアコンのフィルター掃除で節電!
なんとフィルターを約半年間(1日8時間の使用を想定)お手入れしなかった場合、新品の状態のフィルターを使用している場合と比較して、消費電力が約12%も悪化するという実験結果(※三菱電機調べ)があるそうです。
2週間に1度の、エアコンのフィルター掃除も忘れずに!
●節電NG行動
1.エアコンの室外機の周りに物を置く+直射日光があたる盲点になりがちなのが、エアコン室外機のこと。吹出口付近に物を置いていませんか? 排熱の妨げとなるために冷房効率が低下し、余計な電力消費につながるそうです。
また直射日光もNG。室外機本体に当たり高温になると、室外機が熱を逃がしにくくなるため、冷房効率の低下を引き起こす原因に。室外機用の日除けを利用するなどして対策できます。
2.エアコンのこまめな「入り切り」を繰り返す
「入り切り」を繰り返すと、設定温度まで室温を下げる運転を繰り返すことになるため、無駄な電力使用につながる可能性があるそう。
三菱電機の実験によると、つけっぱなしと入り切りを繰り返すことを比べたところ、積算消費電力量は大きく変わらないことがわかりました。そのため、できるだけ短時間の外出時はエアコンをつけっぱなしのほうが効率的でしょう。
●節電行動
1.冷蔵庫の吹出口や吸込口の前にはすき間を確保冷蔵庫の庫内の冷気の流れをよくするために、吹出口や吸込口の前にすき間を確保。余分な冷却運転による電力消費を回避できます。コツは、冷蔵庫内の左右の壁面に食品を並べるようなイメージで中央を開けておくことだそうです。
2,庫内に入れる物の量は全体の約7割に収める
物を詰め込みすぎると、庫内に均一に冷気が行き届くがなくなることから、冷却効率が低下します。できるだけ全体の約7割にとどめましょう。冷蔵庫パンパンの状態は、効率が悪くなってしまうというわけです。
●節電NG行動
1.冷蔵庫の周囲に放熱スペースがない
放熱スペースとして、冷蔵庫の左右0.5cm以上、上部5cm以上の隙間を確保する必要があります。放熱スペースがなく、冷蔵庫を壁にぴったりとくっつけたり、冷蔵庫の上にものを置くと冷却効率が悪くなり、無駄な電力消費につながります。
2.ドアの開閉回数が多い
ドアを何回も開け閉めしていると、冷気が外に逃げてしまい、庫内の温度が上昇。冷蔵庫は再冷却しようとするため、電力を無駄に消費してしまいます。開け閉めを頻繁にしないように、できるだけまとめてものを取り出し、素早く開閉しましょう。
3.あたたかい食材をそのまま冷蔵庫へ入れる
あたたかい食材をそのまま冷蔵庫に入れていませんか? 冷蔵庫に無駄な冷却パワーを使わせてしまうため、消費電力が高まってしまうのです。
また三菱の冷蔵庫のようにAIによって各部屋の温度を制御する「全室独立おまかせA.I.」機能を搭載しており、個別に各部屋の冷却が可能となることで無駄な電力消費を回避できる機種もあります。
節電の必要性は今後も増してくると考えられます。今回、ご紹介したエアコンや冷蔵庫の節電テクニックを利用しながら、これらの新しいエアコンや冷蔵庫を活用してみるのもいいかもしれませんね。
(出典元の情報/画像より一部抜粋)
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出典:プレスリリース