歯周病は痛みなく進行するため、気づいたときは歯を失う一歩手前という事態になる恐れも。
ロッテが開催した、歯ぐきケアのタイミングについて学ぶ「歯と口の健康メディアセミナー」の様子をお伝えします。
日本人(特に中高年)は「歯科は歯が痛くなったら行くところ」と捉えているため、痛みなく進行する歯周病に気づきにくいという理由が考えられるのだとか。
実際に歯周病になっている人の割合は年々増えていて、60代後半では半分以上の人が歯周病に罹患していることがわかっています。
また、歯周病になると全身疾患が起こりやすいこともわかっています。健康に長生きするために、そして、高齢になったときの医療費を抑えるためにも、歯周病にならないよう、若いころから意識してケアをすることが大切です。
歯周病になっていないか、悪化していないかをチェックし、プロの技術で歯石を取り除くことで、歯周病になりにくい口腔環境を作ります。
定期的に歯科検診を受ける日本人が少ないのに対し、アメリカでは年に2回、スウェーデンでは年に1回、歯科検診を受けるのが「普通」だそう。
私たちも、定期的な歯科検診を習慣にする必要がありそうです。
また、プロのケアだけでなく、セルフケアを怠らないことも大切です。
歯ブラシだけでは汚れの6割ほどしか落とせないため、歯間ブラシやフロスといった補助器具を使ったクリーニングは欠かせません。
「40歳を過ぎたら歯間ブラシはマスト。また、ガムを噛むと唾液が出て口の中を清潔に保てるので、細菌の繁殖が抑えられます。歯ぐきを守る成分が入っているガムもありますよ」(天野先生)
「歯周病は細菌の感染によって引き起こされる感染症で、人類史上最も感染者数が多い感染症としてギネスにも登録されています」と大澤さん。
日常的に摂取できる食品を用いて、歯磨き以外に歯ぐきの健康のケアができないかと、ありとあらゆる天然素材を調べた結果、ユーカリに歯周病菌に対する強い抗菌効果があることがわかりました。
ユーカリ抽出物を口に入れることで、歯周病菌がほとんど増殖しないことが研究から明らかになったのです。
ユーカリには、歯周病菌の育成を抑える効果と、歯垢の生成を抑えるという歯周病対策となる効果があり、その効果はユーカリ抽出物の摂取を中断したあともしばらく継続することが判明しています。
「歯に詰まりやすい」「歯周病かも」と思ったら、歯科医院を訪れましょう。
また、ガムや歯間ブラシといったセルフケアも有効です。
寿命=健康寿命になるよう、今から歯ぐきケアに力を入れましょう。