このたび、システム変更に伴い、より精度の高い予測が可能となりました。
2022年から始まったこの取り組みは、富良野特有の雪質を科学的に理解し、数値化することを目的としています。
■パウダースノーの定義と新たな発見
一般的に「パウダースノー」と称されるサラサラとした粉状の軽い雪は、学術用語としては定義されていません。
百科事典では、「パウダースノー」とは水分が少なくふかふかとした雪を指すとされていますが、実際の雪結晶の分類には121種類が存在し、このうち特定の分類が「パウダースノー」とされる仮説を立てています。
furano bonchi powderプロジェクトでは、この仮説を基に、降雪量と降水量のデータから「ふわサラ度」という新しい指標を開発しました。
■「ふわサラ度予測」のアップデート
2024年1月29日に予測システムのアップデートを行い、日本気象協会提供のデータを活用して、スキー場山頂付近の詳細なデータにより、精度の高い予測が可能になりました。
このシステム変更により、高い精度で5日後までの「ふわサラ度」を予測できるようになり、スキーヤーやスノーボーダーは、事前に富良野の雪の状態を把握できるようになりました。
プロジェクトチームでは、現場の調査と予測データを継続的に検証しており、さらに精度を高めていく計画です。これにより、富良野の雪の科学的理解が深まり、スキー愛好家たちにとってより有益な情報を提供できるようになることが期待されます。
■富良野の雪質の独自性
富良野地方は北海道内の他の主要スキー場と比較しても、軽くて乾いた雪が降る特性があります。また、地形がもたらす低温により積雪後も圧密が進みにくいという特徴があります。
これらの特性は、富良野の雪がパウダースノーの理想的な条件を満たしていることを示しています。プロジェクトチームは、これらの特性を基に「ふわサラ度」を算出し、その結果を公開しています。
(出典元の情報/画像より一部抜粋)
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※出典:プレスリリース