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【家庭菜園】お金をかけない!野菜に適した土づくりの方法


野菜づくりを行う上でまずはじめに必要になる作業、それが土づくりです。

一から畑をつくる場合、野菜づくりに適した土に変えていく必要があります。一般的な土づくりでは、堆肥などを投入しますが、毎回購入するとそれなりにお金がかかってきます。

そのためこの記事では、お金をかけない土づくりの方法を紹介します。

野菜づくりに適した土とは

野菜づくりに適した土とは、 やわらかくてしっとり湿った大小の団子状になった土 です。

これは団粒構造の土といい、 水はけ、水・肥料持ち、通気性 を備えています。この土の状態にできるかどうかが、野菜づくりの成功にかかっていると言っても過言ではありません。水はけや通気性が悪いと根腐れを起こしたり、水・肥料持ちが悪いと生育が悪くなります。

また、ガチガチに固まった土では根を伸ばすことはできません。団粒構造の土をつくることで野菜はのびのびと根を伸ばし、土の中から栄養を吸収し健康に育ってくれます。

さらに団子状になった土の中には、たくさんの微生物が住みつき活動することで、 野菜に悪影響を与える病害虫の被害を軽減する ともいわれています。

皆さんの畑の土が団粒構造の土かどうかは簡単に確認することできます。ぜひ畑の土を掴んでみてください。団子状になりすぐに崩れない、やわらかくてしっとりしていれば、団粒構造の土になっているといえます。

よく使われる堆肥と土づくり

団粒構造の土にするためには、堆肥などが必要になってきます。

皆さんの畑やお庭では、どのような堆肥を使用して土づくりを行っていますか?一般的にホームセンターなどで購入される方が多いかと思いますが、良い品質ほどお値段も高いですよね。

ホームセンターなどでよく販売されている堆肥の例は以下の通りです。

  • 動物性堆肥:牛ふん堆肥、鶏ふん堆肥など

  • 植物性堆肥:バーク堆肥、腐葉土など

これらの堆肥はこれから庭などで一から畑をつくり、野菜づくりを行っていく場合にはそれなりの量が必要になってきます。

私の庭は元々畑ではなく、砂質土のガチガチに硬い場所でした。最初の土づくりでは、バーク堆肥や腐葉土、牛ふんを1m²あたり計10Lほど投入しました。

また、堆肥は一度投入したら終わりではなく、 毎年の野菜づくりの前などに定期的な投入が必要 になってきます。そのため毎回堆肥を購入するとお金もかかってきますが、 なるべくお金をかけずに土づくりする方法 もあります。

色々な物の値段が上がるなか、なるべく費用は抑えたいですよね。次項より、なるべくお金をかけない土づくりの方法を紹介します。

お金をかけない土づくり

落ち葉堆肥

1つ目は 落ち葉堆肥を使用した土づくり です。

落ち葉堆肥とは、落ち葉に米ぬかなどを入れることで発酵させた堆肥です。落ち葉堆肥の効果は、 土をフカフカにしたり、カチカチに硬い場所などの改善 などに向いており、市販されている腐葉土と同じように使用することができます。 特に庭などで一から畑をつくる場合にはおすすめの堆肥です

庭木から落ち葉が入手できれば、お庭などで簡単に作ることができます。具体的な作り方は、以下の通りです。

  1. 木枠や容器または穴を掘って堆肥を作る場所を確保する
  2. 庭木などから落ち葉を大量に集める
  3. 木枠などに落ち葉と米ぬか、水を入れて、よく馴染むまでかき混ぜる
  4. 落ち葉を入れた木枠に土を入れてビニールシートで覆う
  5. 1~3週間に1回は全体を混ぜ込む
  6. 全体が黒っぽくなり、葉の形が崩れていたら完成(早くて3ヶ月程度)

米ぬかなどは、玄米を白米に精米するときに出る粉のことで発酵を促進させます。お米屋さんなどで安価に入手できます。

雑草堆肥

2つ目は 雑草堆肥を使用した土づくり です。

雑草堆肥とは、雑草に米ぬかなどを入れることで発酵させた堆肥です。雑草堆肥の効果は、落ち葉堆肥と同様に カチカチに硬い場所をフカフカの土 にすることができます。

お庭などで生えている雑草を刈り取ることで作れます。具体的な作り方は、以下の通りです。

  1. 木枠や容器または穴を掘って堆肥を作る場所を確保する
  2. 庭などから雑草を刈り取り集める
  3. 木枠などに雑草と米ぬか、水を入れて、よくなじむまでかき混ぜる(雑草以外に野菜の残渣などもOK)
  4. 1~3週間に1回は全体を混ぜ込む
  5. 全体が黒っぽくなり、雑草の原型が崩れていたら完成

緑肥

3つ目は 緑肥を使用した土づくり です。

緑肥とは、育てた植物をそのまま畑にすき込み、肥料として活用することです。また、その植物のことを緑肥とも呼びます。緑肥に使用される主な植物は、イネ科とマメ科が代表的です。

緑肥の効果は畑の中で緑肥を育てることで、 イネ科は根を張り伸ばし土を砕いてくれたり、マメ科は太く深くまで根を伸ばし水はけの改善 などが見込まれます。

また、緑肥をマルチとして使用したり、雑草を抑制したりすることもできるため良いこと尽くしです。個人的には、イネ科であれば寒さや湿気に強く育てやすい エンバク 、マメ科であれば綺麗な赤い花を咲かせる クリムゾンクローバー がおすすめです。

具体的な育て方は以下の通りです。

  1. 植えたい場所を軽く耕し種をまき、1cmくらい上から土で覆う
  2. 生長するまで放置し、近くの野菜の邪魔などになる場合は、都度刈り取り管理する

冬越しさせるムギ科の植物については、冬の間にムギを踏むことで、寒さに強くなり生長を促すことができます。

気軽に土づくりを始めてみよう

野菜づくりを行う上で土づくりは必要になる作業ですが、色々な資材を有効活用することで、その費用を抑えることができます。

また、家庭菜園などを行っていると野菜の苗や支柱など、何かとお金が必要になるため、なるべく節約したい!という方にはおすすめの土づくりです。

ぜひ今回紹介した土づくりを試してみてください。

出典・参考

  • 西村和雄:ぐうたら農法 病害虫がなくなる土の育て方[野菜だより特別編集],株式会社学研パブリッシング[東京都],2015年[98ページ]
  • 野菜だより編集部:家庭菜園でできる自然農法[趣味の菜園],株式会社学研プラス[東京都],2019年[113ページ]
  • 野菜だより編集部:野菜だより 2022年11月[野菜だより],株式会社ブティック社[東京都],2022年[128ページ]

Greenty

余暇プランナー

ライターのGreentyと申します。 大好物のキュウリを毎日食べるため、また家族みんなで楽しめる趣味をもつため、庭で家庭菜園を始めました。 知識や経験はゼロ、庭はカチカチの土でしたが、何とかキュウリなどの夏野菜の栽培に成功。自分で育てて、食べる喜びを知りました。いずれは自給自足に近い生活を目指しています。 家庭菜園を検討されている方、始めたばかりの方に向けて、実践できる栽培方法や楽しみ方なども発信できればと思います。

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