虫除けはいろいろな成分があり、子どもに使用しても大丈夫か不安なことありませんか?
しっかり成分を知って使用することが大切です。
今回は、天然由来の精油を使用して、安心の虫除けスプレーを作る方法をご紹介します。
虫除けはアウトドアの必需品
外で過ごすことをメインの活動とするアウトドアは、虫除けスプレーが必須のアイテムです。
虫除け対策が必要なのは、蚊が活発に行動する夏だけだと思われるかもしれません。
しかし、外で活動するアウトドアでは、1年を通じて虫除け対策をしっかりとすることが大切。
虫に刺されてしまっても、山の中ではできる処置が限られてしまいます 。
万が一を考えた虫除け対策を講じておきましょう。
虫除けにはいろいろな成分がある
虫除けには、主に3つの成分のいずれかを配合して作られています。その3つの成分を詳しく説明します。
ディート
国内で販売されている多くの虫除け剤に配合されています。昆虫忌避剤として、害虫から防護するために、とても優れた成分です。
その反面、海外では神経障害や皮膚炎を引き起こすとの報告も。そのため、子どもへの使用に制限を設けている国もあります。
ディート入りの虫除けは、 6カ月未満の子どもには使用制限もあるので、購入時には注意が必要 です。
イカリジン
2015年から国内での販売が開始された成分で、比較的新しい薬剤です。ディートと比較すると、効果のある虫は限られるというデメリットがあります。
その反面、 皮膚への刺激が少なく、使用制限も無いので、小さい子どもでも使用することが可能 。そのため、ディートよりも安心して使えるイメージがあるかもしれません。
しかし、皮膚へ直接使用することの多い薬剤なので、注意が必要なことに変わりありません。慎重に選ぶようにして下さい。
ハッカ油などの精油
ハッカ油は、ハッカソウからから抽出された植物油のことです。
スーっとする清涼感のある香りは、人間には好まれますが、一部の虫に対しては忌避性があります。そのため、虫除けとしても使用可能。
ハッカ油の他にも、虫除け効果のある精油がいくつかあります。
お気に入りの香りをブレンドすれば、虫除け+香りの効果も楽しめる のでオススメ。
ディートやイカリジンと比較すれば、効果は低いかもしれませんが、天然成分なので、体にも無害で最も安心して使用できる成分です。
納得できる選択をしよう
主に虫除けに使用される3つの成分を紹介しました。それぞれに特色があるので、 成分・価格・手間を考えて納得いくものを選ぶ ようにしましょう。
皮膚が弱い子どもに、強い成分の虫除け剤を付けると皮膚が荒れてしまったりするかもしれません。
その反面で、アレルギーがあり虫刺されを極力避けたい場合には、効果が高いものを選択する必要もあります。
どれが正解かということはありませんので、じっくりと考えて納得いく選択をして下さいね。
安心して使いたいならアロマで手作り
今回は、子どもたちの肌にも安心して使えるアロマオイルの虫除け剤「ハッカ油スプレー」の作り方をご紹介します。
子どもの肌に何度も使用するものだからこそ、安全性に考慮して使用したいなら、試してみる価値はありますよ!
準備するもの
- ハッカ油(5〜10適)
- 無水エタノール(5ml)
- 精製水(45ml)
- スプレーボトル(アルコールや精油に対応しているものかガラス製のもの)
- メモリ付きのスポイト
ハッカ油は、香りや肌の弱さによって調整して下さい。
香りが強い方が良ければ多めに、肌が弱ければ少なめにして下さい。
また、 ハッカ油は食品添加物と書かれたものを使用すれば、より安心して使用できます よ。
虫除けスプレーの作り方
実はアロマの虫除けの作り方はとっても簡単!
まずは、スプレーボトルに無水エタノールを入れて、ハッカ油を好みの分だけ加え、よく振ります。さらに精製水を入れて、しっかり振ったら完成です。
分量を量るのが大変ですが、あとは 全ての材料を混ぜて振るだけ なので、とっても簡単に作れます。ぜひ試してみて下さい。
また、ハッカ油を他のアロマオイルに変更することで、気に入った香りの虫除けを作成することも可能。虫除けにオススメの精油をご紹介します。
- シトロネラ
- レモングラス
- レモンユーカリ
- ゼラニウム
- ペパーミント
精油を混ぜ合わせて、好みの香りの虫除けスプレーを作ってみて下さい。また、それぞれの精油の虫除け以外の効能についても調べてみると、楽しく使用することができます。
今回作った虫除けスプレーは、肌への直接の塗布は避けて、 服の上からスプレーしたりベビーカーなどに使用 したりして下さい。効果が心配な場合は、少し頻繁にシュッシュとして下さいね。
手作り虫除けスプレーの保存期間
手作りした虫除けスプレーは 約2週間で使い切る ようにして下さい。
まとめてたくさん作るよりも、一回のアウトドア分と思って作ると、使い切りやすくなります。
また、子どもに使用する場合や肌が弱い場合は、無水エタノールなしで作りたいと思うかもしれません。
無水エタノールなしで作成することも可能ですが、その場合は冷蔵庫などの冷暗場所に保存し、1週間程度で使い切るようにして下さいね。
エタノールが入っている場合よりも、腐敗が早く進む可能性があるので、 日付を貼っておくなど工夫 して下さいね。
手作り虫除けスプレーで安心してアウトドアを楽しもう
手作りのアロマオイルを作るのは簡単です。また、材料を揃えたら精油を変えて、お気に入りの香りを楽しむことができます。
部屋でもシュッとして過ごせば、好きな香りに包まれて過ごすこともできるのでさまざまな楽しみ方ができます。
子どもにも安心して使用できるので、ぜひ試してみて下さい。自分で作るのは面倒臭いけど、 安心して使える市販のアロマ虫除けスプレーもあります ので、ぜひ検討してみて下さい。
アウトドアで使用する場合は、蚊取り線香や虫除けキャンドルなどと併用すると、さらに効果を高めることもできるので、工夫して使用して下さい。
お気に入りの虫除けスタイルがきっと見つかるはずですよ!
出典・参考
七瀬透
余暇プランナー
普段は文章を書いているか外にいることが多い、子連れキャンパー兼ライターです。 ヨガインストラクターの資格も持ち「アウトドア・旅行・ヨガ」を中心にライターをしています。 幼い頃から、両親に連れられキャンプを楽しんでおり、キャンパー歴と人生の長さはほぼ同じ! キャンプを中心に、アウトドアを思いっきり楽しむ情報をたくさんお伝えできれば嬉しいです。